☆お昼の連続ドラマ『女同士』について（2000/9/22）

　

今回の作品も完成までにはいろいろあった。

私は、作品作りは「闘い」だと思っている。

私自身と、対プロデューサー、対監督、対俳優さんの感性と感性の闘い。

それは「良い作品」を作るための闘い。

その結果が一本の作品として完成する。

作品一本づつ、闘う相手が違う。それが私の仕事の面白いところでもある。

相手によっては、どうしてもお互いの主張に納得できず、朝まで打ち合わせが続くということもある。

（ホント、朝までかかって、それでも方向が決まらないなんて何度か経験しているんです）

　

今回の作品の４人のプロデューサーとは初仕事だった。

打ち合わせに朝までかかる、ということはなかったが、毎回打ち合わせ は真剣で、面白いものを作るためにみんなでのたうち回った。

その結果生み出されたドラマ『女同士』。

前半はあまりの展開の早さ、そして付いていけない主人公のキャラに視聴者の反応は喧々囂々。

胸の痛くなるような批評も耳に入ってきもした。

しかし、後半になるに連れて「これぞまさに東海の昼帯」と良きに付け悪しきに付け視聴者の関心を集めたらしい。

　

私はこれまで、自分の理解できる女性像しか描いてこなかった。

しかし今回は、プロデューサーの舵取りを信頼して、自分の理解できない生き方もある、プロならそんな生き方も描いてみようとこの作品に取り組んだ。

その意味で、この作品は今までの私の作品とは違った意味で「愛しい」作品となった。

　

一緒に闘い、導いてくれたプロデューサーに感謝。

そして熱演してくれた渡辺典子、中川安奈さん、また富家規政さん、志村東吾さん、鰐淵晴子さんら俳優さんたちに感謝。

　

大海こと渡辺典子さんとはＴＢＳのドラマ３０「のんちゃんのり弁」パート１，２で一緒に仕事をしており、画面で見る通り、しっかりしていてとても爽やかな印象の女優さんだ。

一方、奈緒こと中川安奈さんは、単発のサスペンスで一度仕事をしているが、会うのは初めて。

打ち上げで会った安奈さんは、まるでモデルさんのようにプロポーションが素晴らしく、美しい人だった。

それに私の好きな椎名林檎の歌を熱唱していた。で、椎名林檎を一人で歌う自信のない私は安奈さんを引っ張り出して一緒に『アイデンティティ』を歌ってもらった。

安奈さんは打ち上げの最初から最後までノリノリで楽しい人でもありました。