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| タイトル | 放送年 | 局名 | 監督 | 脚本 | 出 演 | 特徴 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 製パン王キム・タック 全30話   キム・タック（ユン・シユン）  ク・マジュン(ソ・テジョ) タックの異母弟  シン・ユギョン（ユジン） タックの幼馴染･恋人  ヤン・ミスン（イ・ヨンア） パルボンベーカリーの一人娘  ク・イルチュン（チョン・グァンリョル） コソン食品会長・タックの父 ※「青春の罠」で主人公ユンヒを深く静かに愛す大人の男の役を。  ソ・インスク（チョン・インファ） イルチュンの妻･マジュンの母  ハン室長（チョン・ソンモ） コソン食品秘書室長  キム・ミスン（チョン・ミソン） タックの母  オ・ドゥヨン：パルポン先生（チャン・ハンソン） パルボンベーカリー創始者  ヤン・インモク（パク・サンミョン） パルボンベーカリー後継者･ミスンの父  ホ・ガプス（イ・ハヌィ） パン職人 ※「春のワルツ」ではジェハ（ソ・ドヨン）のどうしようもない実父役：（映画）「八月のクリスマス」「JSA」「悪い男」「木浦は港だ」  チョ・ジング（パク・ソンウン） パン職人  ク・ジャギョン（チェ・ジャヘ） コソン家長女 ※「がんばれ！クムスン」でクムスンの従妹。  ホン女史（チョン・ヘソン） イルチュンの母 ※「神様、お願い」ではワンモ（イ・テゴン）の祖母。  チュンベ（チェ・イルファ） パルボン先生の幼なじみ、ライバル ※「シティーホール」 前国会議長ビッグブラザー（BB） |
2010年6/9～9/16 | KBS | イ・ジョンソプ | カン・ウンギョン | ユン・シユン、チュウォン、ユジン、イ・ヨンア、チョン・グァンリョル、チョン・インファ |
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| 実は、タイトルの名前（キム・タック）を見た瞬間から拒絶反応。日本の人気タレントに便乗した名前を付けるなんてなんと悪趣味な・・・で絶対に観たくないと思っていた。が、が、が、魔が差したというか、ある日、ふと「1話だけでも見てみっか」ってな気になったのが運のつき（笑） ・・・ハマッテしまった・・・ 父が考えた「タック」という名前は、『志の高いところで人を助けるよう「卓越の卓に求めるの求」と書いて卓求（タック）』だと・・・ やはり、人気に便乗したこじ付けのような気もする…キム･タックという名前でなければ、もっと早くに見ていたのにねぇ。 第１話「2人の息子」 コソン食品ク・イルジュン会長の妻ソ・インスクは、後継ぎとなる息子を産むことが出来ず、姑（ホン女史）から冷遇を受けていたが、コソン家の看護婦であるキム・ミスンが、会長の子供（タック）を身ごもったという事実を知り激怒する。ミスンはインスクを恐れ、コソン家から逃げ出す。数ヵ月後、インスクからミスンを探し出し、子供を葬り去るよう命令されたハン・スンジェ室長はミスンが隠れていた所を探し出しミスン、タック親子の命は危険にさらされる。 ◆インスクの出産シーンからドラマはスタート → 第二子も女でがっかりするインスク → 後継者の男の子を産めないことでインスクに厳しい姑のホン女史 → インスク、占師をたずねる。「夫との間に男子は産まれず、夫は別の女に男子を産ませる」と予言される。 ◆内心、両想いだった会長イルチュンとコソン家の看護婦キム・ミスン、ついに一線を超えて、ミスン妊娠。 ◆ミスンの妊娠に気がつくインスク。中絶強要。手術直前に逃げ出すミスン。 ◆インスク、ハン室長を挑発して、彼の子供を妊娠。しかし、そのことは二人だけの秘密であり、夫は自分の子供と思い込んでいる。 ……主人公キム･タックの出生前の人間関係、出生の事情からスタート。 「春のワルツ」でもそうだったが、本筋のスタートは主人公が成年してからだが、その前提として幼少期の話からドラマが始まっている。 この形式はあまり好きではない。なぜなら、エピソード全体が現在進行形の本筋ドラマのための説明に感じてしまうから。 しかし、もし成長したキム･タックからドラマがスタートして、過去については回想で挿入…となると、どっちにしても説明的回想になるし… このドラマの場合、やはり、出生前後から順を追ってのドラマ展開のほうが正しいのかなぁ？ ストーリー自体は、これまでにもよくあった、あまり目新しくない内容。 （跡継ぎの男子を産めないために姑から冷遇される嫁・夫が使用人の女性に惹かれて、妊娠させ、男児を生む・焦った嫁は夫の腹心の男と関係を持ち男児を生む・事実を知った姑を見殺しにする・嫁は我が子を後継者とするために夫の愛人と愛人の子供をあの手この手で迫害・・・） しかし、テンポが速くて、ついつい見入ってしまう。 第２話「運命の糸」 小学生になったタックは、貧乏ながらも伸び伸びと成長していた。ある日、友達に誘われコソン食品のパン工場へ。出来心でパンを盗んでしまい、イルチュン会長に通報されてしまう。タックは廃材を売ってパンの代金を稼ぎ、名誉回復に成功。そんなタックに興味を持った会長は、ハン室長に母親のことを調べさせるが…。 ◆時系列に沿った過去話：母子二人の暮らしぶりやミスンの暖かくも厳しい子育ての様子など。また父親である会長との再会（タックは父とは知らない） 第３話「新しい家族」 ハン室長に脅され、いよいよ行き場を失ったミスン。イルチュン会長の屋敷を訪ね、タックを息子として育ててくれと懇願する。姑ホンは彼女の訪問を感謝し、快くタックを引き受けるが、インスクは断固拒否。コソン家に引き取られたタックは孤立するが、母親の言いつけ通り、たくましく生きようと決意する。 ◆時系列に沿った過去話：インスクとハン室長に追い詰められたミスン、会長の屋敷にタックを連れて乗り込んでいき必死でタックを守ろうとする、など。 第４話「秘密の作業室」 タックは甘い匂いに誘われ、離れにある入室禁止の作業室に入ってしまう。そこではイルチュン会長が無心にパン作りをしていた。会長は怒るどころか、鋭い嗅覚を持つタックにパン作りの才能を見出す。マジュンは父親に可愛がられるタックにライバル心を抱き、インスクもタックがパン工場に同行したと知るや否や、部下の前で夫に罵声を浴びせる。 ◆時系列に沿った過去話：会長、タックの嗅覚の才能に気がつく。また、タックといると見たことのない笑顔を見せる父（会長）、タックを可愛がる父に嫉妬するマジュン。 成人してからのマジュンのタックへのライバル心の原点が描かれている。 第５話「祖母の死」 姑のホンはインスクとハン室長の密会を目撃、マジュンの本当の父親がハン室長だと知ってしまう。雨の中で言い争う中、ホンは足を滑らせ頭を強打。2人は彼女を放置したまま、その場を立ち去るが、マジュンはその様子を一部始終目撃していた。翌日、ホンは他界。コソン家にタックの味方がいなくなり、ハン室長はある企みを巡らせていた。 ◆時系列に沿った過去話：タックとタックの母の味方だったホン女史の事故死。マジュンは自分の出生の秘密、そしてホン女史死亡の現場を目撃。マジュンの人格形成の上で、この出来事は大きな伏線となっている。 第６話「拉致」 タックの存在を疎ましく感じているハン室長は、ユギョンの父親シンに金を渡し、タックの母親ミスンに危害を加えるよう依頼する。ユギョンの電報で母親のピンチを知ったタックは故郷へ急ぐが、母親は風車の入れ墨をした謎の男に連れ去られ、行方知れずに。家に連れ戻されたタックはハン室長に、母親の命と引き換えに家を出ろと脅される。 ◆時系列に沿った過去話：最初の大ヤマ。タックと母は引き離され、タックの母探しの旅が始まる。これから始まる現在進行形のドラマの主人公タックの最初の目的が提示される。 第７話「パルボン・ベーカリー」 コソン家を飛び出して12年後、タックは母親を連れ去った風車の入れ墨の男が仁川の老舗パン屋、パルボン・ベーカリーで働いているという情報を入手。訪ねていくと門前払いを食らうが、ちょうどその時、12年前に縁の あったパン業界の伝説的存在、パルボン先生と再会することに。一方、コソン家の後継者として成長したマジュンはソ・テジュと偽名を使い、 パルボン先生に弟子入りを志願する。 ◆一箇所に集約される過去がらみのメイン人物たち（タック、マジュン、パルボン先生、風車の入れ墨の男）。タックはマジュンと風車の入れ墨の男については、まだ気がついていない。 第８話「風車の入れ墨の男」 タックとマジュンはパルボン・ベーカリーの弟子入り試験を受け、タックは予想外に試験に合格。タックの名前を聞いたマジュンは思いがけない再会に衝撃を受ける。そんな中、イルチュン会長がかつての師匠であるパルボン先生を久々に訪問、ハン室長はタックの存在を消そうとチンピラを店に送り込む。大乱闘の末、加勢してくれたジング先輩が風車の男だと判明、母親が絶壁から落ちたと知ったタックは…。 ◆過去の因縁が次々と明らかになり、現在に繋がっていく。風車の入れ墨の男は判明したが、テジュと名乗る青年がマジュンだとは気がつかないタック。 視聴者には分かっていることが、主人公には伏せられており、いつタックがテジュ=マジョンと気がつくのか？ ドラマを引っ張っていくサスペンスの要素のひとつになっている。 第９話「初恋の人」 母親の消息を聞いて生きる目標を失ったタックは、パルボン・ベーカリーを去る。駅をさまよっていたところ、初恋相手のユギョンと思いがけない再会を果たすが、目前で見逃してしまう。一方、コソン家の次女ジャリムから、コソン食品の創立記念パーティーに招待されたユギョンは、パーティー会場でマジュンと再会、タックを探していることを告げる。ユギョンを追って会場に辿り着いたタックは、ハン室長に捕まり拉致されてしまう…。 ◆タック、目標喪失 → ユギョンとのすれ違い → ユギョンとコソン家との繋がりの説明（コソン家次女と学生運動） → コソン食品パーティー会場（ユギョンとマジュンの再会・ユギョンを追ってきたタックにハン室長の妨害） → 妨害を乗り越えてタックとユギョン、再会。 第１０話「12年ぶりの再会」（全体の1/3） ハン室長から手荒い暴行を受け、命からがら逃げ出した先で、タックはユギョンと12年ぶりの再会を果す。ユギョンにパン屋で働いていると嘘をついたタックは、パルボン・ベーカリーへの復職を懇願、門前払いを受けるが、ある功績を認められ、無事ベーカリーに復帰できることに。一方、学生運動に参加するユギョンは警察に狙われ、彼女の居所を知るジャリムが連行されてしまう。そんな中、タックの元にユギョンが助けを求めてやってくる。 ◆ユギョンと再会したことで、パルボンベーカーリーへ復職するタック → 警察に追われるユギョン → コソン家次女が警察に連行される → ユギョン、タックに助けを求める 第１１話「不穏な空気」 ミスンはタックの願いを聞き入れ、ユギョンを自分の部屋に居候させることに。マジュンはタックとユギョンの様子を見て、嫉妬を感じ始める。そんなある日、製パン室が荒らされる事件が発生、タックが疑われるが、パルボン先生は真犯人の目星をつけていた。数日後、パルボン宅に刑事が押しかけ、連行されそうになるユギョンをかばおうと、タックは刑事を殴り、留置所に入れられてしまう。 ◆これまで一人で葉は探しのために生き抜いてきたタック、直ぐに暴力で解決しようとする。そんなタックに… ミスン「何でも暴力で解決するな。男が拳を使うのは、本当に最後の最後の手段」と。それは母がタックに言った言葉と同じ。 ◆タックへの憎しみと嫉妬からマジュン、陰謀を。しかし、パルボン先生に見抜かれる。 パルボン先生「（マジュンに）能力はあるようだが、その目の前のパンは生きているのか？死んでいるのか？ パンは生きているものだ、それをお前は昨夜殺したんだ！ 試験に合格して、私の認定書が欲しいと言っていたが、2年間それはお預けだ。これはパンを殺した罰だ」 ◆警察に連行されるユギョンを守るために、ついに刑事に暴力をふるってしまうタック、留置所に入れられる。パルボン先生の尽力で釈放。迎えに来たミスンに誓うタック。 タック「お前と同じことを、母さんも言っていた。人を殴るのはあれが最後だ。ユギョンさえ無事なら、どんなことだってできる」 ◆マジュンからの提案 マジュン「ユギョンを釈放することができるが、代わりに条件がある。これからパンのことだけを考えて2年後に俺と勝負すること、そしてそれまでユギョンに会わないこと、それが条件だ」 ユギョンの釈放時に会うこと、それを条件にタックはマジュンの提案を受け入れる。 ◆マジュン、ハン室長に手を回させてユギョンを釈放させる。釈放されたユギョンと会いこれから2年間会えないことを告げるタック。 タック「母さんのいない今、生きる目的はユギョンだけ。12年間会えなかったんだから、2年間なんてすぐだ。元気でいてくれ」 マジュンの目の前でユギョンにキスをして去っていくタック。マジュンの嫉妬にさらに火をつける… ◆インスクに匿名の手紙が届く。「殺人者」の文字。 父やユギョンを巡るマジュンの嫉妬の行方は・・・？ インスクに届いた匿名の手紙は、誰が…？ 先の見えない人間の心理、そして、匿名の手紙というサスペンスで上手く引っ張っている。 第１２話「突然の告白」 マジュンはユギョンの釈放を根回しする代わりに、タックに2つの条件を出す。1つは2年後に行われるパルボン先生の認定試験で勝負すること。もう1つは2年間ユギョンに会わないこと。タックはユギョンのために渋々承知する。タックが去った途端、マジュンはユギョンに「俺の女になれ」と気持ちを一方的にぶつける。コソン家では、「殺人者」という脅迫状を受け取ったインスクが取り乱していた。差出人はタックに違いないと睨むが…。 ◆ユギョンを巡ってタックに嫉妬と対抗心を燃やすマジュン。 ユギョン「何故あんな約束をしたの？ 私にはタックしかいなくて、タックが全て。父親でさえしてくれないことをしてくれる、安心して笑える唯一の人なの。それを奪って面白がっているの？」 マジュン「俺が全て与えてやる。何でもしてやるから、俺の女になるんだ」 とマジュンの嫉妬と対抗心、全開。 ◆タックの成長 夜中に一人、パンについて猛勉強を始めるるタック。 タック「俺はアホで自信もない。でもこれからは、パンの勉強をしてテジョに勝つという目標を持って生きて行くことにしたんだ。父さんや母さんに今度会った時に、胸を張って挨拶ができるように」 そんなタックを助けるミスン。 タックの新しい目標：パン作りの試験で、「テジョンに勝つ」という目標。 新たな謎の人物・・ユン医師 第１３話「失明の危機」 製パン室のオーブンが爆発し、タックはジングをかばって眼を負傷、失明の危機に陥る。パンが作れなくなると自暴自棄になるが、タックは仲間に説得され、ソウルの病院で精密検査を受けることに。その病院にはタックの母親ミスンの姿が。 ミスンも12年前の事故の後遺症で失明の危機に瀕していた。2人はお互いの存在に気付かず、すれ違ってしまう。一方、マジュンは自分を拒むユギョンに 強引に接近、自分のものにしようとする。2人の関係に気付いたインスクはユギョン に警告するが…。 ◆病院でタックと母すれ違い。 ◆タック、失明の危機。 ◆オーブンの爆発事故、犯人未解決。 第１４話「それぞれの想い」 パン職人という人生の目標ができたタックは、ユギョンからもらった帽子を励みに、本格的に修行をスタート。ライバルのマジュンと共にパンを作って2年の歳月が流れるが、爆発事故が原因である重大なトラウマを抱え、パンが作れなくなってしまう。インスクの陰謀でアパートを追い出され、行方不明になっていたユギョンは何とコソン食品の秘書課に就職。それを知ったインスクは激怒する。 ◆ユギョンからもらった“幸福の帽子”に“製パン王キム・タック”の刺繍。製パン王という新たな目標を見つけるタック。 ◆2年の時間経過 ◆タックにとっての障害：ガス事故のトラウマでオーブンを開けることが出来ない→ジノンの助けでトラウマ克服 ◆ユギョン、コソン食品の秘書になる。新たな展開。 第１５話「パルボン先生の認定試験」 イルチュン会長がパルボン先生を訪ね、製パン室でタックと出くわす。会長はタックの正体に気付かないが、明るく素直な青年として好印象を持つ。パルボン先生の認定書をもらうための試験がスタート。1次試験の課題は「世界一 腹を満たすパン」。何のアイデアも浮かばず頭を悩ますタック。そんな中、誰かが小麦粉にソーダを混入し、材料を台無しに。その濡れ衣を着せられたタック は、試験資格を剥奪される危機に陥る。 ◆父である会長とタック、再会。しかし、14年の時を経て、会長はタックに気がつかない。 ◆マジュンから父親の事を聞かれるタック。 タック「「今よりもっと成功したら、捜しに行く。親父は最後に『お前は特別な息子だ』と言ってくれたけど、今の俺は何でもない奴だから」 タックが父から『お前は特別な息子だ』といわれたことを知り、内心、傷つくマジュン。 ◆タックへの妨害：誰かが小麦粉にソーダを混入、タックが疑われる ◆ジング、以前ジェボクが落としたレシートの金額とソーダの金額が同じことに気がつく。犯人はジェボクだった（伏線として、前にジェボクは店を持つのが夢といい、みんなから「金もないのにどうして」と笑われる。その時すでにハン室長からの接触があったらしい） 第１６話「真犯人」 2年前のガス漏れ事件も、今回のソーダ混入事件も、従業員のジェボクがハン室長から金を貰って、タックを罠にハメていた。真実を知ったタックとジングはハン室長を問い詰めるためコソン食品に乗り込む。タックとマジュンの関係も日増しに悪化、見かねたパルボン先生は2人の仲をとりもとうと、ある秘策に出る。一方、ハン室長はコソン家の家政婦の行動を不審に思い、尾行するが…。 ◆ハン室長に金で操られたジェボク（の弱さを）を許すタック。 ◆タックとマジュン、パルボン先生の命令で3日間ロープで手を結んだまま過ごすことに。最初、息が合わず衝突ばかり。しかし、少しづつ息が合ってくる。 ◆タック、マジュン、ミスンで市場の屋台で食事している時、以前、タックがやっつけたヤクザ「インチョンの大ハエ」に襲われる。ロープで手をつないだまま逃げるタックとマジュン。追い詰められ、マジュンを守るためついにタックはロープをはずし「インチョンの大ハエ」の前に一人出て行く。 タック「俺は小麦粉で拳を洗ったんだ。今パンを作っているこの手で、人を殴ることはできない」 と、抵抗せず一方的に殴られる。呆れた「インチョンの大ハエ」はかつて、イルチュン会長がタックを探しに来たことを告げて去っていく。 父が自分を探してくれたことを知り、嬉しく救われた気持ちになるタック。 ◆貧しい母子から有り金全部渡してトウモロコシと麦飯用の米を買うタック。小麦粉を買う金のなくなったタックにジェボクが小麦粉を、ミスンが自分のイーストを、マジュンも卵などをタックにカンパ。パンづくりの材料が揃い、みんなの協力に感動するタック。 ◆マジュンを訪ねてきたインスク。タックはインスクと話すテジョが実は異母弟のマジョンだとやっと気がつく。 ◆小道具の帽子（ユギョン）、ハンカチ（父）、写真（母）がそれぞれの人物を象徴するものとして効果的に使われている。 第１７話「パン第一号」 ベーカリーに突然押しかけたインスクのせいで、テジョがマジュンということがタックにバレてしまう。それ以降、タックは課題に集中できずにいたが、偶然知りあった親子にヒントを得て麦飯パンを考案。試食したミスンは「美味しい」と笑顔を見せ、タックは嬉しさのあまり彼女に抱きついてしまう。その瞬間から、ミスンはタックを強く意識し始める。インスクはマジュンを早く後継者の席に座らせるため、夫に最後通告を下す。 ◆マジュンを訪ねてきたインスク。マジュンと一緒に働いているのがタックだと知り、驚く。 ◆一方、母ミスンもタックを捜して、12年前にタックを見たという人物に会う。そこであるお金持ちが12才のタックをその人物に売り飛ばそうとした事実を聞き「絶対に許さない、絶対に許さない」と復讐への決意を新たに。 ◆ミスン、マジュン、タック、ともに一次試験通過。 ◆ミスン、ユギョンからの手紙をやっとタックに渡す。この日の6時に時計台で会おうと書いてある。待ち合わせの場所に飛んでいくタック。 ◆インスクからの妨害：ユギョンを会社から追い出し、マジュンと引き離すために、ユギョンを自宅に呼びつけ、延々と立ったまま待たせてユギョンに屈辱感を与える。しかし、そんな嫌がらせにも負けないユギョン。 ◆父イルチュン会長はパルボンベーカリーのジング（風車の入れ墨の男）を訪ね、タックのことで涙ながらに訴える。 イルチュン「望みがあるなら聞こう。憎しみも甘んじて受けよう。どんなことをしてもタックに会わなければならない。タックは、俺の息子はどこにいるんだ？」と。 第１８話「涙の再会」 イルチュン会長はベーカリーの青年がタックだと知り愕然とする一方、今までその事実を黙っていたマジュンに怒りを爆発させる。インスクの屈辱に耐えたユギョンはタックとの待ち合わせの場所に急ぎ、2年ぶりの再会を喜ぶ。イルチュン会長はいてもたってもいられず、タックの元へ。タックの作った麦飯パンを頬張り感涙、2人は12年ぶりの親子の対面に熱い抱擁を交わす。 ◆疲れ果てたユギョンが時計台に行くと、延々とタックが待ってくれている。 ◆イルチュン会長は、タックと知りながら自分に教えなかったことでマジュンを責める。 イルチュン「…どうしてこんなに近くに一緒にいて、話さなかったんだ。お前は私を父さんと呼ぶが、タックは今までそれもできずに『会長』と私を呼んでいたんだぞ！お前のことは、どう考えても許しがたい」 ◆ユギョンへの嫌がらせ：管理室（倉庫）への移動命令が ◆母ミスンとユン医師のことについてハン室長が気がつく。匿名の脅迫の手紙も母ミスンの仕業だと。 ◆第二次試験の課題発表「世の中で最もおもしろいパン」 （ミスンは小麦粉、タックとマジョンはイースト菌を使えない） ◆マジョン、イルチュン会長にタックのことで許しを請いに行く。 イルチュン「お前とは何も話したくない。いくら何を言われても言い訳にしか聞こえない。お前は26年間、私が与えるものを全て受けてきたが、タックには何もしてやることができなかった。この気持ちが少しでも分かるなら、出て行ってくれ」 マジュン「父さん、僕が悪かったんです。いつも父さんが僕より優先するアイツに、ただ勝ちたかっただけなんです…」 しかし、イルチュン会長は何も言わず部屋を出て行く。入れ替わりにハン室長が入ってくる。が、マジュンは、「俺にかかわるな！俺にさわるな！」とハン室長に怒鳴る。 ◆傷ついたマジョン、管理室に追いやられたユギョンに会いに行く。 マジュン「…俺たちをこんな目に遭わせる奴らを、絶対に許さないようにしよう」と泣きながらユギョンを抱きしめる。 ユギョン「あなたのせいでどんな目に遭っているのか分かっているの？」 マジュン「俺と手を組もう。俺と一緒に復讐するんだ。俺の母さんに復讐したくないのか？俺もアイツらに復讐したいんだ」 とユギョンを誘惑。 ◆ユギョンを送ってきたマジョンを見てショックのタック。 ◆イルボンベーカリーに戻るとイルチュン会長がタックを待っている。自分の焼いた麦飯パンをイルチュン会長に食べてもらうタック。 イルチュン「おいしい、本当においしいぞ、タック…。こんなに近くにいたのにお前を捜すことができなくて、ごめん。俺の息子タックよ…」 イルチュンとタック、泣きながら抱き合い、涙の父子再会。 第１９話「宣戦布告」 イルチュン会長はタックを後継者にしようと決心し、妻に宣戦布告する。その頃、タックとマジュンは「世界一面白いパン」をイースト菌なしで作るという2次試験の課題に頭を悩ませていた。マジュンはコソン食品の研究室に協力を要請するが、父親に不正がバレてしまい、親子関係は最悪の状態に。追い詰められたマジュンは、パルボン先生の発酵日誌を盗み見てしまう。一方、インスクに無理やり退職願を書かされたユギョンは復讐を決意する。 ◆イルチュン会長の長男・タックへの思い。タックに家に帰るよう言うが、しかし… タック「すいませんがお断りします。いまパンのことやパンを学ぶのがどういうことなのかを学んでいますし、僕がキム・タックとして生きないと母さんは帰って来る場所がなくなってしまうんです」と辞退。 会長は「タック、俺はお前が必要なんだ。何としてでも会社を譲り渡したい」と内心強く願い、マジョンを後継者にという妻の提案を拒絶する。 ◆「もう争うのはよそう」というタックに、マジョンは挑戦的に…。 マジョン「…兄貴面するな、このクズ野郎！」 タック「…どうすれば兄貴として認めてくれるのか？今回の試験を全て通過してお前に勝てば認めてくれるのか？」 マジュン「それじゃ俺に負けた場合、俺と父さんの目の前から永遠に消えてなくなってくれるか？」 タック「絶対に試験に通ってお前に勝つ。俺はこのパン店が好きで、もっとここにいたいし、お前から兄貴と認められたい。だから負けない」 ◆どうしてもタックに勝ちたいマジュン。しかし、次々と不正がばれていく。 ◆マジュン、ユギョンに積極的にアプローチ。「なぜ私なんかに？」というユギョンに「お前は、心を奪っても俺のものにならないからだ」とマジュン。 ◆落ち込むユギョンのもとへやってくるタック。ユギョンを励ますために“普通のデート”に誘う。そんなタックに心癒されるユギョン。 タック「まだまだ未熟で、お前にしてあげたいことも全然できなくてごめん。でも心はいつもそばにいるから、生きて行くのが大変でももう少し我慢してくれるか？俺が立派になるまで」 ◆帰宅したユギョン、自ら会社に辞表を出す決意をする。しかし、直後、暴漢たちが押し入り、ユギョンに暴力的に辞表を書かせる。 「許すな、絶対に許すな」というマジョンの言葉を思い出すユギョン。 第２０話「動き出した陰謀」（全体の2/3） イルチュン会長はタックの母親キム・ミスンに会いに行く道すがら、ハン室長の陰謀により、自動車事故に遭遇。翌日、何食わぬ顔で事件現場に向かうハン室長だったが、会長の姿がなく、愕然とする。重傷のイルチュンは奇跡的に助けられ、ミスンと運命的な再会を果たしていた。マジュンは味覚と嗅覚を麻痺させる毒薬を購入し、タックに飲ませようと企む。一方、マジュンからクレジットカードを手渡されたユギョンは高級な服を買い、コソン家の会食に颯爽と姿を現す。 ◆それぞれの愛憎が重なり合う。感情の流れを妨げないような映像の繋ぎ方が上手い。 ◆会長の事故を知り、思わずハン室長を責めるインスク。「夫が死んだらタダじゃおかない！」そんなインスクに愕然とする室長。 ◆マジュンの薬がサスペンスを盛り上げる・・・ 第２１話「謎の男」 マジュンの毒薬によって味覚と嗅覚を失ったタックだったが、最後まで認定試験に挑戦しようと意気込む。2次試験の課題に苦戦するマジュンの前に、チュンベという謎の男が出現。チュンベの助けを借りてパン作りに成功するマジュンだったが、味を見たパルボン先生は不正を見抜く。一方、イルチュン会長は母親の死に妻とハン室長が絡んでいるとミスンから聞き、2人に疑惑の目を向ける。夫の異変に気付いたインスクは、ミスンをおびき出そうと罠を仕掛ける。 ◆新たな敵の出現 第２２話「幻のパン」 2次試験の脱落者はマジュンだった。パルボン先生に破門を言い渡された上、タックと父親の急接近に嫉妬したマジュンは、チュンベに唆され製パン室に放火、発酵日誌を持ち去る。元パン職人のチュンベはパルボン先生と対立した因縁の人物で、マジュンを復讐に利用していた。自分がポンパンを作ったというチュンベの陳情書により、パルボン先生がタイトル剥奪の危機に。タックは師匠の名誉回復のため、ポンパン対決に挑む。 第２３話「師匠の死」 ベーカリーの仲間の協力も得て、タックの味覚と嗅覚が奇跡的に回復。チュンベと組んだマジュンはポンパン対決で再びタックに敗れ、苦い味を味わうことに。審査員の買収に失敗したハン室長は、パルボン・ベーカリーを潰そうとパンに異物を混入させ、営業停止処分に追い込む。ベーカリーの危機を救うため、タックはイルチュン会長に直談判。会長は陰謀の数々がハン室長の仕業だと知り、辞職を迫る。病に倒れたパルボン先生は、最後の力を振り絞り、タックにパン作りと人生の教訓を教える。 第２４話「後継者争い」 パルボン先生は、タックには「この世で一番幸せなパン」を作れと言い残し、マジュンには発酵日誌に手紙を偲ばせておく。2人は人生哲学とも言える師匠の深い教えに嗚咽する。悲しみも束の間、ク家では後継者争いが激化。1週間後に迫った理事会に向け、ハン室長は理事たちとミーティングを重ね、インスクはマジュンの政略結婚を早めようと躍起になっていた。そんな中、イルチュン会長が脳出血で倒れ、意識不明の重体に。 第２５話「タックの覚悟」 コソン食品の弁護士から会長の株券と委任状を受け取ったタック。葛藤の末、会長を守るためク家へ足を踏み入れる。ミスンはそんなタックを心配するが、いずれベーカリーに戻ってくるというタックの言葉に涙を浮かべ、思わず告白してしまう。父親の決断に激怒したマジュンも会社に入り、タックと全面戦争の構え。理事会を前に、タックは書類の山と格闘する一方、秘書として復帰したユギョンに気持ちが揺れていた。 第２６話「涙のウェディングドレス」 後継者を決める取締役会が始まった。高級志向へ方向転換が必要だというマジュンに対し、タックは会長のパンを再現し、会長の意志を継ぎたいと真っ向対決。理事たちはタックの真心に打たれ、最終決定を1ヵ月後に持ち越す。それまでに青山工場の再建と新製品開発を命じられたタックは、パルボン・ベーカリーの仲間に協力を仰ぐ。そんな中、マジュンは祖母が死んだ夜に拾ったブレスレットを切り札に、ユギョンとの結婚許可を母親に迫る。 第２７話「母の行方」 タックはユン医師に誘われ、母親のミスンが入院しているという病院へ急ぐが、ミスンはなぜか退院していた。一方、インスクとハン室長の企みで、ユギョンの前に実父が出現。ユギョンは「赤の他人」と白を切るが、虐待を受けたトラウマが脳裏をよぎり、意識を失ってしまう。マジュンは母親への反感を一層募らせ、ユギョンと小さな教会で結婚式を挙げる。その頃、タックは母親がジング先輩に連れ去られたと知り、血眼になって捜すのだった。 第２８話「14年ぶりの再会」 拉致された母親を追いかけ、犯人グループに果敢に挑むタック。生き別れてから14年、2人は再会に感涙し、パルボン・ベーカリーで幸せな一夜を過ごす。マジュンは新婚早々、夜遊びに興じ周囲の人々を呆れさせるが、ユギョンは黙認していた。そんな中、イルチュン会長が昏睡状態から密かに目覚め、妻とハン室長の悪事を暴こうと、不自由な身体で行動を開始する。  第２９話「真実」あらすじ ついにク会長は、亡母の死の原因を突き止める。インスクは怯えるが、ハン室長は開き直る。 ク会長はハン室長とインスクの間に気付いていたのだ。しかし、友として目をつぶっていた。しかし、母のことは許せなかった。 ハン室長はなりふり構わず、マジュンにコソン食品を継がせようと、あらゆる手段に出る。 その頃、タックは姉ジャギョンの助けを得て、米を使った新製品開発に全力を注ぐが、ここにもハン室長の手が回っていた。 一方、マジュンからブレスレットの秘密を聞いたユギョンは、義母を女主人の座から引きずり下そうと画策、2人の形勢が逆転する。ユギョンのルージュが濃くなり、派手な洋服に彼女の決意が見て取れる。 マジュンの方は相変わらず遊び呆けて、仕事にも全くやる気を見せない。ク会長に見捨てられ、まるで自分を駒のように使う母インスクとハン室長。マジュンは自分が誰の子なのか知っていたのだ。そしてユギョンはタックを愛し、母に復讐するために自分を選んだ。マジュンは誰からも愛されず、どこにも自分の居場所がなかった。マジュンは夜遊びで気を紛らわせるしかなかった。 そんなマジュンを真剣に叱ったのはタックだった。兄弟として、友人として…。 そんなタックは、ハン室長に買収されている従業員たちの心も動かし、新製品を成功させることができるのか？ いよいよク会長とハン室長の最後の直接対決が始まる。 第３０話「新たな旅立ち」（最終回）自首するか？ 韓国を離れるか？ ク会長はハン室長に2つの選択肢を提示した。 追い詰められたハン室長はタックを拉致させ、ついに最後の手段に出ようとした。 マジュンに背を向けられ、インスクにまで見捨てられたハン室長はこの世に留まる理由などなかった。そんな彼はタックを道ずれにしようとした。タックとハン室長の死闘が繰り広げられる。タックはジング先輩に間一髪のところで助けられ、室長は遂に逮捕される。 ユギョンとインスクの関係が悪化し、ク家はまさにドロ沼状態。全ては自分が招いた結果と自責の念にかられたマジュンはある行動に出る。 いよいよ審判の時。理事会でコソン食品の後継者が選ばれる。果たして選ばれるのはタックかマジュンか、それとも…？ そして、タックとミスン、マジュンとユギョン、それぞれの愛の行方は？ 【それぞれの宣戦布告】 ◇インチョル会長（タックの父） ⇒ ハン室長（マジュンの実父） インチョル会長、ハン室長へ「これ以上、俺にウソをつくな。お前を追い出さない唯一の理由は、今まで30年間俺を守ってきたことだけ しかない。これ以上、俺を試すな！俺にも我慢の限界がある」 行動：後継者としてマジュンと同時にタックも会社に入れる決心 ◇ミスン（タックの母） ⇒ インスク（マジュンの母）・ハン室長（マジュンの父） ミスン「私もそろそろ姿を見せなければ。この時が来るのを待っていたわ。タックにひどいことをして、カラスに心臓を食べられるよりも 辛い思いを私にさせた人間たちの顔を、この目でひとりずつ見なければいけない」 行動：インチョル会長に会うため、連絡先のメモを会長に渡してもらう ◇ユギョン ＶＳ インスク（マジュンの母） ユギョン「謝ってください。どんなこともしていいということはありません。今まで私にしてきたことを心から謝罪すれば、許します」 インスク「世の中が平等だったら、私のやり方は間違っているわ。でも平等じゃないから、悔しがる人が出て来るんじゃない？ あなたが 考えているような現実は、夢にも起こりはしないわ」 ユギョン「分かりました。 それじゃ、それを簡単に起こせることを、私が見せて差し上げますわ」 行動：マジュンを呼び出し、復讐の決心を伝える 「絶対に許すな、っていうひと言はまだ有効なの？あなたの女になるには、何から始めればいい？絶対に、絶対に許せないの…」 ◇インスク（マジュンの母）・ハン室長（マジュンの父） ⇒ タック インスク「どんな手を使ってもいい。もう２度と私の前にあの子が姿を現さないようにしてちょうだい！」 ハン室長「ホントにどんな手を使ってもいいのか？ どんな手を使っても後悔しない自信があるか？」 インスク「あなたの命をかけて、って前にお願いしたはずよ。私は前からその覚悟だから」 ◇マジョン ⇒ タック 絶対嗅覚を持つタックには勝てないと知り、「味覚と嗅覚を麻痺させる薬」（毒草・舌氷草水）を漢方職人のところに行って手に入れる。
【全体構成】
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ドラマ評・法律・産業    2009年 |
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